出産内祝いは、出産祝いをいただいた方々へお返しをするという意味で考えている方が多いですが、昔は、お祝いをいただいた方に限らず、出産の報告や今後のあいさつも兼ねて、お世話になる方やお世話になった方にお披露目の宴を開いており、それが本来の出産内祝いともいえるのです。もちろん現在でも、お祝いをいただいていない方にも、お菓子などの品を持って挨拶周りをしてもかまいません。しかし、相手側に気を遣わせてしまうかもしれないと、挨拶周りを行う方は少なくなっています。出産内祝いをいつまでに贈ればいいのか、あまりよく分かっていない方が多いでしょう。
目安として生後1か月から2か月以内です。その間に、贈る品を決め、出産祝いをいただいた方々に感謝の気持ちを込めて贈りましょう。贈りもれの無いようにという点も気を付けましょう。贈る品は、実用的なものや日持ちするお菓子や飲料が好まれます。
例えばタオルや洗剤などのギフトセット、食品ならば焼き菓子やコーヒー、フルーツジュースなどが人気で、貰った相手側にも印象が良いです。いくら内祝いとはいえ、赤ちゃんの写真入りの品物は、あまり喜ばれません。とても近い存在である親族には良いかもしれませんが、友人や会社の上司、同僚などへ贈っても、相手は使い道がないと喜んでいただけないケースが多いです。なので、誰もが日常的に使える物や食品が好まれるということです。
焼き菓子は、名入れをしてくれるお店もありますので、記念に名入れしていただいたものを贈るのも良いでしょう。ただ、タオルなど普段使う物に名入れをしたものは、やはり使う相手は気が引けてしまう部分があるので注意しましょう。出産内祝いは、赤ちゃんの誕生を周りの方に知っていただくという意味でもあります。出産祝いをいただいた方だけでなく、近所の方や親族など、出産内祝いの品を持って挨拶にいく昔ながらの文化も、絶やさずに続けていきたいですね。
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